ランチェスター戦略とは、弱者が強者に勝つための戦い方のルールのこと。
この戦略では、市場シェアが1位のみを「強者」とし、2位以下を全て「弱者」と定義します。
身もふたもありませんが、昨今の厳しい市場環境の中では、これが現実でしょう。
となると、圧倒的な資本力をもつ大手企業のみが「強者」になり、
生き残れるということでしょうか。いいえ、どんな企業でも、戦い方を知ればNo.1になれるんです。
1.MBAは強者の理論、弱者には通用しない!
経営戦略を学ぶとき、代表的なものとしてMBAを挙げる人が多くいます。
でも、MBAで学ぶような経営論は、資本や人材の潤沢な大手企業にしか通用しないことも多いものです。
ランチェスター戦略によると、弱者と強者の戦い方はまったく違います。
なんの手も打たなければ弱者になってしまうような中小企業は、
市場競争を生き抜くためのランチェスター戦略を学ぶことをおすすめします。
1−1 No.1になるための戦略その1
No.1になれそうな市場を探し、そこに集中する
ランチェスター戦略で推奨する弱者の戦い方はまず、「差別化」を図ること。
「弱者」がNo.1になるためには、勝ち目のある市場を選び、絞り込んでいくことです。
あれもこれもやるのではなく、小さくても自社がNo.1になれそうな市場を探し、そこに集中するのです。
「うちには何の特色もなくて……」という企業もあるかもしれませんが、そんなことはありません。
小さく絞り込んでいけば、必ず何かしら得意分野やNo.1になれそうな市場は見つかるものです。
1−2 No.1になるための戦略その2
勝てない相手とは戦わない
勝てる市場を見つけたら、勝てそうな相手とのみ競争します。
戦うときには、自分より強い相手と戦わないことです。
自分より強い相手は競争目標、弱い相手は攻撃目標とします。
この「競争と攻撃」の対象を間違わないことです。
やみくもにNo.1企業に戦いを仕掛けるより、弱い相手を徹底的につぶすほうが、
いつの間にか勝利を手にしている可能性が高くなります。
1−3 No.1になるための戦略その3
強みを伸ばす
自社の強いエリア、自社の強い顧客、自社の強い商品と、
自社の得意とする「強み」に経営資源を一極集中します。
経営資源の乏しい中小企業ほど、あれこれと手を出すと失敗する可能性が高くなります。
強いところを徹底的に強くする、これがNo.1への近道となります。
誰でも戦い方を知れば、No.1になることができるのです。
ランチェスター戦略は、資本力が劣る中小企業は特に参考にして欲しい経営戦略です。
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